救歯塾5
[2015年09月14日]
今日はMM歯科クリニック院長の山脇です。
昨日の日曜日は年間コースで勉強させていただいている救歯塾の5回目に参加してきました。
今回のテーマは『欠損歯列に自家歯牙移植かインプラントか』でした。
歯がなくなってしまった場所に自分の歯を移植したほうがいいのかインプラントがいいのかという事でした。
当然自家歯牙移植をするにはドナーとなる必要性の少ない歯が必要なわけで適応となるケースは限られますが、適応であればやはり自家歯牙移植は優れた治療法であろうと思います。
無事に移植ができればほぼ天然歯と同様に使えますし、歯と骨をつなぐ歯根膜が存在するメリットは大きいです。また他の歯と連結もできますのでブリッジも可能です。
よく自家歯牙移植のドナーとなるのは親知らずになる事が多いのですが、親知らずの移植であれば保険適応内でできるのも大きなメリットだと思います。
ドナーとなる歯がない場合はインプラントも適応となりますが、多くの歯科医院でインプラントを推奨するのはやはり儲け主義に偏っているからだと感じています。インプラントは骨の状況が良ければ術式は自家歯牙移植より簡単ですがメンテナンスができなければ歯周病のようにインプラント体の周りの骨がなくなっていくのは防ぎようがありません。
当院でもインプラント治療も行っていますが、メンテナンスに応じていただけない方やプラークコントロールの悪い方はお断りしています。
今回の勉強会で会場に集まった方でもまだ半数が移植をやっていないというのには驚きでしたが、もし適応ケースであれば第一選択はインプラントではなく自家歯牙移植がいいと思います。
当院でもまずは審査と診断ですが、お口の状態に応じて治療の選択肢を提示いたします。