歯の移植
[2014年10月03日]
こんにちはMM歯科クリニック院長の山脇です。
今回は歯の移植について少しお話しさせて頂けたらと思います。
移植と言うとなにか大変そうなイメージがありますが、処置方法さえしっかり行えれば難しい治療ではありません。
使っていない(噛んでいない)歯にとっては新しい職場でちゃんと仕事(噛む)が出来るようになりますし、どうしても抜かないといけない歯の代わりに入れ歯やインプラントといった治療法もありますが、やはり自分の歯に勝るものはありません。
治療例を一つ
❌マークのついた歯はどうにも保存出来そうにありませんので、反対側にいる親知らずをそこに引っ越しさせます。
下の親知らずを抜歯して上の保存出来ない歯を抜いた場所に移植して固定します。
当然歯の形が違いますので、少し形態を修正してから移植しますが、固定して数週間で安定してきます。
実は歯の移植は保険で出来ます。
ただ、労力に対してたいした儲けにならないのでインプラントや義歯を進める歯科医が多いのも事実ですが選択肢の一つとして私は説明させて頂きます。
歯科医療は近年大分進歩しましたが、未だに自分の歯に勝る歯科材料はありません。歯そのものに備わっている機能は代替材料では補いきれないのです。
移植の処置にも適応条件が当然ありますが、もし条件が揃ったならばやはり第一選択にすべきだと考えています。
治療の選択肢として患者様にも是非知識としてもって頂けたらと思います。