歯医者 独特の匂いは何?

[2024年12月13日]

みなさん、歯科医院の中に入ると、日常生活では感じることのない独特の匂いがすると思ったことありませんか?
歯科に限らず、独特な匂いには何か理由があります。
今回は、歯科医院の匂いについてご紹介します。
この記事を最後までお読みいただけると、歯科医院で独特の匂いがする理由がお分かりいただけると思います。

目次

  • ◯歯科医院の独特な匂い
    •  ◆薬の匂い
    •  ◆歯科材料の匂い
  • ◯減りつつある歯科医院の匂い
    •  ◆現像液の匂い
    •  ◆消毒液
  • ◯まとめ

歯科医院の独特な匂い

歯科医院の独特な匂いは、主に歯科治療で使われる薬と歯科材料です。

◆ 薬の匂い

歯科治療で使われる独特な匂いがする薬には次のようなものがあります。

消毒薬

歯科医院に限らず、病院や診療所にも当てはまるのですが、独特な匂いの元として挙げられるのが消毒薬の匂いです。
代表的なのが、グルタラールという消毒薬です。
グルタラールは、消毒対象物を傷めることがない上、ほとんどの細菌やウイルスに効くほど消毒効果もとても強いのですが、独特の匂いがします。
”病院の匂い”といえば、グルタラールというほどです。

根の治療薬

虫歯が大きくなると、歯の神経を取り除く治療をします。
その際に使われる薬の一つがホルムクレゾールです。
クレゾールの匂いは、歯科医院を連想するほど独特で、多くの方に馴染み深い匂いです。

虫歯の痛みの緩和薬

虫歯が深くなると痛みを伴いますが、これを和らげるために使われるのがユージノール系の薬です。
ユージノールは、丁子(クローブ)から抽出されるオイルで、独特なスパイスのような香りを持っています。

◆ 歯科材料の匂い

独特な匂いのする歯科材料には次のようなものがあります。

コンポジットレジン

プラスチック系の歯科材料で、混ぜ合わせタイプのレジンは特に強い匂いがあります。
しかし、固まれば匂いは消えるので安心してください。

接着充填材料

仮の接着剤として使われるユージノール系セメントは、特有の匂いを持っていますが、固まると匂いはなくなります。

減りつつある歯科医院の匂い

匂いの世界も栄枯盛衰、変わらず漂っている匂いもあれば、消えていく運命にある匂いもあります。

◆ 現像液の匂い

昔の歯科医院では、レントゲン写真を現像液で処理していましたが、デジタル化の進展によりこの匂いは消えつつあります。

◆ 消毒液

フェノール系の消毒液、例えばクレゾール石鹸液もほとんど使用されなくなりました。
これにより、歯科医院特有の強い匂いが減っています。

まとめ

今回は、歯科医院の独特な匂いについてお話ししました。
歯科医院の匂いのもとは、薬品と歯科材料が中心です。
これらの匂いが苦手な方は、主治医に相談することで対策が可能な場合もあります。
歯科医院の独特な匂いについて興味がある方は、ぜひ当院でご相談ください。



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