セラミック矯正を知っていますか?
[2024年07月30日]
皆さんこんにちは!こんばんは!
今回は歯並びについて、特に矯正治療についてお話したいと思います。歯並びをきれいにし、適切なかみ合わせを手に入れることができるのが矯正治療です。矯正治療と聞くとほとんどの方がワイヤーでの矯正治療や近年注目されているアライナー矯正(いわゆるマウスピース矯正)をイメージする方が多いのではないでしょうか。
これら以外の矯正治療に「セラミック矯正」があります。あまり聞きなじみのない方も安心して下さい。今回はそんなセラミック矯正について理解を深めていきましょう。
目次
①セラミック矯正とは?
◆セラミック矯正の前準備
◆セラミック矯正は自費診療!
②セラミック矯正のメリット
◆美しい歯並びを手に入れることができる
◆美しく白い歯を手に入れることができる
◆治療期間が短期間
③セラミック矯正のデメリット
◆歯を削らないといけない
◆神経を取る可能性
◆歯茎のメンテナンスが必要
◆セラミック破損の可能性
④まとめ
①セラミック矯正とは?
セラミック矯正はどのようなものなのでしょうか?
矯正治療はワイヤーやマウスピースを用いて歯そのものを移動させ、適切な機能が行われるようにする治療です。一方でセラミック矯正はセラミックで作った被せものによって美しい見た目だけでなく、理想的な歯並びを獲得する治療法です。
◆セラミック矯正の前準備
セラミック矯正にはセラミックでできた被せものをする必要があります。被せものをするためには歯を被せものが入るように形を整えなければなりません。その後、歯の型取りを行い、噛み合わせを取ります。それらをもとに、セラミックを加工しブリッジ(いわゆる架け歯)状にしたものを患者さんのお口の中で調整し、装着して終了です。
セラミック治療は被せものが完成するまでに数日間かかりますが、比較的短期間できれいな歯並びを獲得することができます。
◆セラミック矯正は自費診療!
日本の医療には保険診療と自費診療の2つがあります。
歯科治療のほとんどは保険診療です。このため、自己負担は3割です。一方で自費診療では10割負担となります。審美治療のほとんどは自費診療であるため、患者負担が10割になります。
まずはセラミック矯正がどのようなものかイメージできたでしょうか?簡単に言うと、審美性の高いセラミックを用いて人工的に美しい歯並びを手に入れる治療法です。
②セラミック矯正のメリット
セラミック矯正は従来の矯正治療と比較してどのようないい点があるのでしょうか?セラミック矯正のメリットを考えてみましょう。
◆美しい歯並びを手に入れることができる
セラミック矯正では美しく理想的な歯並びを手に入れることができます。例えば前歯がガタガタしていたり、奥歯がうまく噛めないような場合でも人工的に理想的な歯並びを手に入れることができます。
◆美しく白い歯を手に入れることができる
セラミックによる被せものを被せます。セラミックは歯科材料の中で、最も審美性が高く、生体親和性も優れた材料です。このため優れた審美性や自然に近い色調を再現することが可能です。全顎的に及んでしまった虫歯でもしっかりと治療を行い、セラミック矯正を行うことで白い歯に変身させることが可能です。
◆治療期間が短期間
セラミック矯正の最大の利点は治療期間の短さです。従来の矯正治療では、歯そのものを動かすため、最低でも半年間の治療が必要です。また後戻りを防ぐための処置を加えると2年ほどの治療期間が必要です。
一方で、セラミック矯正は被せ物の形を整えて、それを作り、被せるのみですので、治療期間を大幅に短縮することが可能です。さらに、後戻りの心配もありません。
このようにセラミック矯正には前述したようなメリットがあります。手短に美しい歯や歯並びをきれいにしたい人におすすめです。
③セラミック矯正のデメリット
セラミック矯正にはいいことばかりではありません。当然ですが、デメリットも存在します。デメリットについても見てみましょう。
◆歯を削らないといけない
被せ物を被せるためには歯を小さくしなければなりません。そのために歯を削る必要があります。また、セラミックの材料を使う場合、材料の厚みが必要になるため、より大きく歯を削る必要があります。歯は一度削ってしまうと元に戻ることはありません。また、削れば削るほど歯の寿命は短くなっていきます。
◆神経を取る可能性
歯を削ると、痛みを感じやすい象牙質が露出してしまいます。そこから刺激が神経に持続的に伝わることで神経が炎症を起こす可能性もあります。また、大きく削ることで神経が露出してしまう可能性もあります。そうなってしまうと神経を取る処置が必要になります。歯の中にある神経の部屋には神経だけでなく、血管が豊富に含まれています。神経を取る治療ではこの血管もとってしまうため歯の栄養源を断つことになります。このため神経を取ってしまうと歯の寿命が著しく短くなってしまいます。
◆歯茎のメンテナンスが必要
より良い被せものをするために、また、セラミックの被せものを長持ちさせるためには歯茎の定期的なメンテナンスが必須です。このため、定期的なメンテナンスや自身での徹底したプラークコントロールが必要になります。
◆セラミック破損の可能性
セラミックはとても審美性に優れ、傷がつきにくく、生体親和性も優れた素晴らしい材料です。しかし、欠点もあります。大きな力が加わると割れてしまうということです。歯ぎしりや食いしばりがある方は無意識のうちに大きな力が加わります。この力に耐えきれずセラミックの被せ物が破損することもあります。
これ以外にもセラミック矯正にはデメリットもあります。メリットとデメリットをしっかりと考えたうえで選択するようにしましょう。わからないことがあればぜひ歯科医院で聞いてみてください。
④まとめ
今回はセラミック矯正のお話をしました。セラミック矯正は手軽に美しい歯並びと美しい歯を手に入れることができます。しかし一方で、デメリットもあるのでトラブルが発生することも少なくありません。治療を検討している方は、歯科医院で相談の上、しっかりと説明を聞いて、わからないことはしっかりと質問し納得して治療を受けるようにしましょう。