歯の治療が怖い方へ〜笑気麻酔がオススメ!
[2024年02月14日]
歯科治療には少なからず恐怖心があると思います。
当院では、そのような患者様のためにリラックスした状態で治療を受けられるよう、笑気麻酔(笑気吸入鎮静法)を導入しております。
歯科治療中に起こる体調不良の多くは治療に対する不安感や過度の緊張感が原因であることが多いです。
笑気麻酔下では、これらの精神的な苦痛から解放された状態で治療を受けることができます。
目次
◯笑気麻酔(笑気吸入鎮静法)とは?
◯笑気麻酔のメリット・デメリット
◆メリット
◆デメリット
◯こんな人におすすめ
◆血圧が高いなど循環器系疾患のある方
◆歯科治療に対して恐怖心が強い方
◆嘔吐反射がある方
◯笑気麻酔の流れ
◯笑気麻酔のメリット・デメリット
◆メリット
笑気麻酔は一般的に安全で、多くの患者様が使うことができます。副作用が稀で、効果が速やかに現れ、治療終了後も、すぐに回復します。そのため、治療後に制限がなく、通常通りの生活をすることができます。
笑気ガスは患者が鼻から吸い込むことで、リラックスと鎮静効果をもたらします。患者様は意識は保ちつつも、不安や緊張が和らぎ、治療中に落ち着いていることが多いです。
また、歯科医師は笑気ガスの濃度を調節することができます。治療の進行に合わせて鎮静のレベルを調整することができます。
患者様は治療中も意識がなくなることはなく、歯科医師とコミュニケーションを取ることができます。そのため、治療がどのくらい進んでいるか分かりますし、必要な場合に話をすることもできます。
◆デメリット
笑気麻酔は一般的に安全で有用な鎮静法ですが、いくつかの制限があります。妊娠中の女性には、特に最初の妊娠三か月(妊娠初期)に笑気麻酔を使用することは避けた方が良いです。妊娠している方は笑気麻酔の影響について歯科医師と相談しましょう。
重度の精神疾患や精神的な不安障害を持つ患者には、笑気麻酔を使用することが避けられることがあります。
鼻が詰まっている、呼吸器の疾患を持つ、または他の理由でガスを吸入できない場合、笑気麻酔は適さないことがあります。
笑気麻酔に対するアレルギーがある場合も使用を避けたほうが良いです。
まれに副作用でめまい、吐き気、頭痛が現れることがあります。
笑気麻酔は通常、短い時間の治療で使われます。長時間の治療やより深い鎮静が必要な場合には他の麻酔法が選択されます。
笑気麻酔は飲んでいる薬やいままでの病歴など全身状態をおうかがいし、患者様と歯科医師が協力して効果的に取り入れることが必要です。
◯こんな人におすすめ
◆血圧が高いなど循環器系疾患のある方
高血圧の方は通常、ストレスや不安が高まると血圧が上昇する可能性があります。歯科治療中に高血圧が急上昇することは、心血管系へのリスクを増加させる危険があります。笑気麻酔によりストレスが緩和されて血圧が一定の範囲内に保たれ、急激な上昇を防ぐ助けとなります。
◆歯科治療に対して恐怖心が強い方
歯科恐怖症の人にとって、歯科治療は非常に不安を引き起こすことがあります。笑気麻酔は不安を軽減し、緊張を和らげ、緊張による筋肉の緊張や震えを軽減します。これにより治療への協力度も上がるため、治療もスムーズにおこなうことができます。
笑気麻酔を受けた患者様の中には、治療中の出来事をあまり鮮明に覚えていない方もいらっしゃいます。笑気麻酔の効果で治療中の不快な記憶を軽減できることがあります。
◆嘔吐反射がある方
笑気麻酔は一般的に嘔吐感を軽減する効果があります。患者様の中には、のどや奥歯の付近を触られるとオェッと嘔吐感が出てしまう方がいらっしゃいます。
そのような方にとっては治療中に嘔吐してしまうリスクを抑えることができます。
◯笑気麻酔の流れ
◆笑気ガスを鼻から吸う
ユニットに横になり、鼻から専用のマスクで笑気を吸います。最初は酸素だけを流し、徐々に笑気の濃度を上げていきます。
◆笑気ガスの濃度を調整
笑気が効いてくると、徐々にリラックスした状態になっていきます。患者さんの状態を見ながら最適な濃度を保ちます。
◆治療開始
笑気を吸った状態で治療を始めます。患者さんに適宜状態を確認しながら治療を進めていきます。笑気にはわずかですが鎮痛効果もありますので、治療内容によっては局所麻酔も併用しながら痛みの少ない治療を実現することができます。
◆治療終了
笑気は吸うのを止めるとすぐに覚めますので、5〜10分ほどお休みいただいてから体調に問題がなければすぐ帰宅していただくことが可能です。またお帰りの際は車を運転していただいても構いません。
◯まとめ
歯科治療が怖い方や、嘔吐反射がある方は笑気麻酔を併用して歯科治療をするのをおすすめします。お子様にも安全に使用することができます。興味のある方はぜひ当院にご相談ください。