もしかして私の子供だけ!?!?歯医者さんがよく聞かれる子どもの歯に対する質問!

[2023年02月22日]

子育てしていると、たくさんの心配事やわからないことがありますよね。

クリニックでは毎日子育て中のパパやママから、お子さんのお口についてたくさんの質問をいただきます。

今回は、お子さんのお口について患者さんからよくある質問3つについてご紹介します。

 

  • 歯磨きの時に歯みがき粉って使ったほうがいい?どのくらい使う?
  • 仕上げ磨きっていつまでしたらいいの?注意したほうがいいことは?
  • 大人の歯が変なところから生えてきた、変な向きで生えてきた!

 

目次

◯歯磨きの時に歯みがき粉って使ったほうがいい?どのくらい使う?

・歯磨き粉はむし歯予防に効果的!

・フッ素濃度と量に気を付けて!

・うがいは少しだけ!

◯仕上げ磨きっていつまでしたらいいの?注意したほうがいいことは?

・少なくとも小学校中学年(9歳くらい)までは!

・生え変わりに注意!

◯大人の歯が変なところから生えてきた、変な向きで生えてきた!

・上の前歯は開いて生えてくることが多いです。

・乳歯が抜けてなければ、抜歯が必要かも!

◯まとめ

 

歯磨きの時に歯みがき粉って使ったほうがいい?どのくらい使う?

歯磨き粉はむし歯予防に効果的!

歯磨き粉をつけなくても、しっかり歯を磨くことはできます。汚れを落とすためにはまずしっかりとした歯磨きが大切です。しかし、フッ素入りの歯磨き粉はむし歯予防にとても効果的です。

フッ素には歯を固くしてむし歯になりにくくする作用や、歯を溶かす酸を出すむし歯菌を弱らせる作用があります。毎日フッ素入りの歯磨き粉を使うことで、むし歯になりにくいお口の環境を作ることができます。

 

 フッ素濃度と量に気を付けて!

フッ素入りの歯磨き粉は商品により、入っているフッ素の量が異なります。お子さんの場合はフッ素濃度と量に注意が必要です。

3歳未満のお子さんはフッ素濃度500ppm、3~5歳のお子さんは1000ppm以下のもの、6歳以上のお子さんや大人は1450ppmのものを使いましょう。

また、3歳未満のお子さんは切った爪程度の少量(1~2㎜)、3~5歳は5㎜程度、6~14歳は1㎝程度を歯ブラシにつけて磨きましょう。大人は2㎝程度しっかり付けましょう。

 

うがいは少しだけ!

歯を磨いた後、しっかりぶくぶくうがいをするとせっかくのフッ素が流れてしまいます。うがいは少量の水で、軽くゆすぐ程度にしましょう。

まだうがいができない子は、歯磨きジェルを使うのがおすすめです。

 

仕上げ磨きっていつまでしたらいいの?注意したほうがいいことは?

 

少なくとも小学校中学年(9歳くらい)までは!

仕上げ磨きの目的は、2つあります。

①    お子さんが磨き残したプラークをしっかり除去すること

②    お口の中の状態を確認すること(乳歯のぐらつきや、永久歯が生えてきているかなど)

 

小学校に入学すると仕上げ磨きをやめてしまう方もいますが、6歳ではまだまだ上手に磨けません。寝る前だけでも仕上げ磨きをしましょう。たまにプラークを染め出す液を使ってどのくらい磨けているかチェックするのもいいですね。

また、永久歯への生え変わりは6歳前後で始まり、12歳前後で完了します。しっかり永久歯に生え変わるまでお口の中をチェック、と考えると12歳前後となりますが・・・

中学生になっても仕上げ磨きというのは現実的ではないですよね。

ですので糸切り歯やその後ろの乳歯の生え変わりが始まる9歳ころまでは、仕上げ磨きでお口の中をチェックしてあげましょう。その後も生え変わりが終わるまで定期的にお口の中を見られるといいですね。

 

生え変わりに注意!

では生え変わりの時、どのようなことに注意したらよいのでしょうか。

まずは、永久歯が生えてきたときに乳歯が抜けているかチェックしましょう。乳歯が抜けずに残っていて、あまりぐらぐらしていない場合は、歯科医院で相談しましょう。

また乳歯が抜けても半年以上永久歯が生えてこない場合や、片方の永久歯が生えているのに反対の歯がなかなか生えてこない場合は、永久歯が足りなかったり、生えてくるのを邪魔しているものがある場合があります。レントゲン等の検査が必要になるため、歯科医院の受診をお勧めします。

 

大人の歯が変なところから生えてきた、変な向きで生えてきた!

大人の歯が生えてきたときに、歯並びを気にされて来院される方は多いです。

子どもの矯正は6歳前後から始められることが多いので、気になる場合はまず歯科医院へ相談をお勧めします。

上の前歯と下の前歯が生えてきたときによく聞かれる質問が下の2つです。

 

上の前歯は開いて生えてきて隙間がある!

大人の歯が生えてきたときに、まず気になるのが上の前歯。笑ったときに一番見える場所ですし、目立つため歯並びが気になりますよね。

この上の前歯、生えはじめは開いて生えてきて隙間があることが多いです。

しかしその後で2番目の前歯が生えてくるときに少しずつ押して、隙間が閉じてくることが多いです。なので、生えはじめは心配しなくて大丈夫です!

 

下の前歯が乳歯の後ろから生えてきた!

下の前歯では、乳歯の後ろから永久歯が生えてくることがあります。

原因は歯が生えるスペースが足りなく、永久歯がずれたところから生えてきてしまったこと。永久歯の前歯は乳歯より大きいため、乳歯の時に隙間が余っていないと永久歯の生える場所が足りなくなります。乳歯の根がうまく吸収されず、あまりぐらぐらしていない場合は歯科医院での抜歯が必要です。また、永久歯が後ろから生えてきた場合は、歯並びがガタガタになりやすいです。

一度歯科医院で相談しましょう。

 

 

まとめ

疑問に思うことがあって、ネットで調べても情報が多すぎてさらにわからなくなることはよくありますよね。

今回紹介したことも、あくまで一般論でお子さんそれぞれのお口の中の状態によってアドバイスは変わってきます。

気軽に質問できるかかりつけの歯医者さんをぜひ見つけてくださいね。

 



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