患者さんの疑問に答えてみた
[2022年07月22日]
こんちには!
MM歯科 山脇です!
私たち歯科医師は治療中に治療についてや歯についていくつか質問を受けることがあります。
比較的よく聞かれる質問をピックアップしてみたので参考にしてみてください。
もしかすると、聞きたい質問事項があるかもしれません。よく聞かれる質問は皆さんが抱きやすい疑問だと思います。
【目次】
- 保険で白い歯が入るって本当?
- 親知らずは抜かなきゃいけないの?
- 知覚過敏の治療法は?
- まとめ
保険で白い歯が入るって本当?
POINT:制限はあるが、保険改定により白い歯を入れる範囲が広がった
令和4年4月の保険改定により、白い歯を入れることが出来る範囲が広がりました。
少し前までは、被せ物にしか対応していなかったのですが、最近では詰め物にも応用ができるようになっています。
我々の歯は前歯を1番として順番に番号が振り分けられています。親知らずは8番になります。被せ物に関しては1番から6番まで保険でも使用が可能となっています。ただし、6番に関しては、全ての7番があることが前提で過度な力が加わらない歯に対しても可能です。
どこかしら1本でも7番がない場合は使用できません。7番に使用できる場合は金属アレルギーがある場合には使用可能です。ここまでは被せ物に関しての規定です。
最近になって詰め物に関しても白いものが保険でも認められています。
4番5番6番に関しては被せ物に関しては白くできましたが、詰め物で白くするものは殆ど用いられていませんでした。
最近になって詰め物に対しても、白いものが可能となっています。
適用としては被せ物と同じです。7番の有無によってまた、アレルギーによって変わってきます。
ここでまた疑問に思う事は自費の白い物と保険の白い物のちがいについてだと思います。
保険で使用するものは通称CAD/CAMクラウン・インレーと呼ばれるものでレジン(やや強化されたプラスチック)の素材になります。
自費で使用するものはセラミックなので使用している材料が全く異なります。従って、自費の物が保険で使用できるようになったという事ではありませんのでご注意ください。
親知らずは抜かなきゃいけないの?
POINT:必ずしも抜く必要はない!!
親知らずで痛い思いをしたという事はいらっしゃるかもしれません。
親知らずは真っ直ぐに他の歯と同じように生える場合もあれば、横向きに生えて埋まっている場合もあります。
トラブルが多いのは微妙に生えている親知らずです。
この場合はその周囲に汚れが溜まったり、手前の歯との間の歯茎に汚れが付いたりして炎症を起こしやすくなります。
炎症が起きない場合でも手前の歯の奥で虫歯を作ってしまう事も考えられます。その場合は抜歯を検討することが多いです。
一度だけでなく数回親知らず付近が痛くなった経験がある方も抜歯を勧められることが多いと思います。
真っ直ぐ生えていて、しっかりと自分でセルフケアができる状態で向かい合わせの歯と咬んでいるのであれば無理に抜く場合は少ないと思います。
歯の方向はレントゲン写真を撮影すれば大抵検討がつきます。
あまりに深く神経に近接する場合は大きな病院で抜歯をすることも検討しなくてはいけない場合もあります。
個人によって考え方が異なるかもしれませんが、抜歯も小手術になります。たかが抜歯と思うかもしれませんが、抜歯の際に気を失う事や異常出血する可能性は0ではありません。
歯科医師の技量だけでそうなることが避けられるわけでは実際無いのです。糖尿病など全身疾患がある場合はなおさら注意が必要です。
抜歯の際はどのようなリスクがあるのか個人で異なるので、担当医と相談の上で決めるようにしましょう。
知覚過敏の治療法は?
POINT:ご自宅では歯磨き粉や磨き方を見直す事!必要があれば、歯科医院での治療法も検討!!
知覚過敏で悩む方も多いと思います。
暑くなると冷たいものが欲しくなり、うっかりするとしみて辛い思いをすることがあります。
冷たい物だけでなく、甘酸っぱい物でしみる方やチョコレートなどでしみる方もいます。
虫歯でなくてもこの知覚過敏でしみてしまうことは少なくありません。
大抵の方は歯の根が見えてしまう部位がしみてしまうことが多いと思います。
根がどうして見えるようになったのかは診査しなくてはいけませんが、ひとつの原因として歯ブラシの当て方があります。
歯ブラシの当て方や強さが問題です。ゴシゴシと音を立てるように強く磨いていないか、磨かなくてはいけない場所にしっかりとブラシが当たっているかを確認する必要があります。
その上で、知覚過敏を抑制する歯磨き粉を使用することも検討しても良いと思います。
その他に歯科医院で行う治療法もあります。
知覚過敏を抑制する薬剤を塗布したり、レーザーを当てたりする治療法もあります。1度で効く方もいますが、何度か行って改善する方もいます。
やってみないと分からないことも多いので、先ずはやってみることが改善につながるかもしれません。
中には稀に息を吸うだけでもしみてしまう方もいるのですが、その場合は上記の方法で改善することが難しい場合があります。
場合によっては神経をやむを得ず取り除く処置をすることもあります。
まとめ
今回は3つのテーマに絞って簡単にまとめました。よく聞かれる質問は皆さんが抱きやすい質問事項だと思います。なるべくその場で質問できれば良いですが、時間が無かったり、聞きそびれてしまったりすることもあると思います。治療を受けていく中での疑問は持ち続けずに、解決していくようにしましょう。