武蔵村山市東大和市 の歯医者『MM歯科』

[2022年02月28日]

こんにちはMM歯科クリニック院長の山脇です。

冷たいものがしみる、ズキンと歯が痛くなった経験はありませんか？

その時は、虫歯かもと鏡を見てみたけれど、しばらくすると症状が消えてしまい、
「治ったのかも？」と歯医者さんに行かないことは多いのではないでしょうか。

「歯医者さんに行ったら痛い治療が待っているのでは？」
「何度も通院している時間がない！」
「とにかく怖い！」
など歯医者さんにはできれば行きたくないですよね。

歯医者さんに行くのは症状があるときだけという方、実は気づかないうちに虫歯が進行してしまっているかもしれません。

虫歯が進行するときの症状をご存知でしょうか？
「歯がズキズキする？」「頬が腫れる？」

“実は、虫歯が進行しているとき、症状が消えるのです。”

痛みがなくなって、虫歯が進行していきます。
痛みがなくなると治ったと勘違いしてしまいますが、実は歯の中で虫歯が進行していることがあるので注意が必要です。

虫歯はただ歯を痛めるだけではなく、虫歯菌によって感染が広がってしまうことがあります。ばい菌による感染症である虫歯を侮ってはいけません。虫歯を放置することによってどんなことが起きるのでしょうか。

◎虫歯を放置した時の症状
虫歯は、ごく初期のもの以外は自然に治ることがありません。

歯は外側から
・固くてもろいエナメル質
・痛みを感じる神経が通っている象牙質（ぞうげしつ）
・歯の神経である歯髄（しずい）
の三層構造になっています。

虫歯が進行すると、歯の神経までばい菌に感染してしまい、痛みを感じにくくなります。虫歯の進行度別に症状を見てみましょう。

◯初期
歯の一番外側のエナメル質に虫歯が発生したとき、自覚症状はありません。
歯科医院で特殊な検査をしない限り、初期の虫歯は見つけにくいのです。

◯中期
虫歯が歯の一番外側の層（エナメル質）から2番目の層（象牙質）に達したサインです。
象牙質には、歯の神経から管がでており、痛みを感じるようになってきます。

始めは、歯がしみたり、冷たいもので痛くなったりするときがあります。歯ブラシを当てたときに痛みが出るのも、象牙質に虫歯が達したときに起きます。

冷たいものの痛みから温かいものでじーんと痛くなってきます。虫歯の痛みの特徴は、一瞬だけの痛みではなく、痛みを感じてからしばらく痛みが継続する点にあります。

◯末期
しばらくすると、何もしなくてもズキズキしたり、頭痛が起きたりします。歯の神経に感染が起きると、ばい菌に歯の神経が反応して、激しい痛みの症状が起きますが、数日して歯の神経が死んでしまうと、痛みを感じなくなってしまいます。

痛みがなくなって、治ったかと思っていると、いきなり歯の頭がぼろっと欠けたり、歯に穴が開いたりすることがあります。

◎虫歯を放置するリスク
虫歯を放置すると、歯の神経が死んでしまい、痛みを感じなくなってしまいます。ただ、歯科医院で治療を受けるのは怖いから、なんとかこのままならないかと思っている方も多いのではないでしょうか。

虫歯を放置すると、痛いだけでなく以下のような様々なデメリットがあります。

◯治療の回数が多くかかる
虫歯を放置すればするほど、虫歯治療は複雑になり治療の回数がかかります。初期の虫歯以外は、歯を削る必要がありますので、悪くなってしまった部分を取り除き、ばい菌が入らないように穴をふさがなくてはなりません。

治療の回数が多くかかることによって、治療費も高くなってきます。怖いから、時間がないから、と後回しにせず、早めに歯科医院で治療をしてもらうことによって治療の期間も費用も抑えることができます。

◯歯の神経が死んでしまう
痛みがなくなったから、と放置してしまうと歯の神経が死んでしまいます。

歯科医院で「根の治療をします」「差し歯の治療をします」と言われたことがある方も多いのではないでしょうか。歯の神経を取る処置は、一般的な歯科治療の一つですが、歯の神経を取るということはその歯にとって大きなダメージとなります。歯の神経の管の中には、神経だけでなく骨から歯に栄養を送る血管も入っています。神経の処置で一緒に血管も取ってしまうため、神経を取った歯には栄養が送られず、ミイラのようになってしまいます。歯の神経を取ってしまうと、健康な歯に比べて約10年寿命が縮んでしまうといわれています。

◯口臭がひどくなる
虫歯は細菌による感染症です。細菌が増えると、チーズの腐ったような臭い、魚が腐ったような臭いと例えられる腐敗臭がします。周囲に悪影響を起こして人間関係のトラブルのもとになったりもします。口臭を気にしてキャンディーやタブレットなどを常に口に入れて対処していると、余計に虫歯が進行してしまうというスパイラルに陥ってしまいます。虫歯による口臭はしっかり治療を行えば改善しますので、我慢せずに早めに歯科医院で治療を受けましょう。

◎まとめ
虫歯は自覚症状がない初期でないと治ることはなく、放置すればするほど進行してしまいます。早く治療を受けることによって、治療の期間も短縮できますので、痛くなったら早めに、理想は痛くならないように定期的に、かかりつけの歯科医院で相談しましょう。