睡眠の質という観点から考える
[2016年04月07日]
こんにちはMM歯科クリニック院長の山脇です。
睡眠の重要性は今更ここに書くまでもありませんが、1日の約三分の一は寝ています。ということは一年だと約3000時間は寝ていることになります。
これだけの時間ですから、これが正常に行われているかどうかによって成長期であれば大きな差が生まれてきます。
しっかり寝ているつもりでも朝寝起きが悪かったり、昼間に眠くなって集中力が低下するのは、やはり夜の睡眠の質が悪いせいなのかと思います。
実は、睡眠の質が悪い人は口呼吸で寝ている人がほとんどです。
・朝起きた時に口の中が乾いている
・いびきをかいている
・歯並びが悪い
・朝口臭が強い
などこれらのどれかが当てはまれば口呼吸をしている可能性が高いです。
当院で行っているマウスピースタイプの治療法は正常な鼻呼吸を行いやすくするトレーニング機能を持っています。
もちろん並行して舌や口の周りの筋肉を鍛えることも必要ですが、正常に鼻呼吸を行うためには舌を口蓋につけ口を閉じる必要があります。
最初は意識してやらないといけませんが、トレーニングによってほとんど誰でもできるようになります。
口呼吸→睡眠の質が悪い→寝相が悪くなる→歯列不正→口呼吸
この悪い流れから脱却しないと正常な鼻呼吸ができず質の高い睡眠は得難いと考えます。
当院では睡眠時に口テープをすすめていますが、上の写真はうちの長男坊と次男坊の睡眠時のものです。長男坊は抵抗なくテープを貼れますが、まだトレーニング不足の次男坊はテープを嫌がります。
寝る前にテープを貼ると勝手に剥がしてしまうことがあるので、寝てからそっと貼ってます。
トレーニングを初めたのが早い長男坊は最近私より早く起きてくることがありますし、寝起きもいいです。テレビを見ている時もしっかりと口を閉じていることが多くなってきたように思います。トレーニングを初めて間がない次男坊はまだ口呼吸の傾向が強いので幼稚園登園ギリギリまで寝ていて起こしても寝起きが悪いようです。テレビを見ている時もまだポカン口なのでもっとトレーニングが必要です。
この写真は次男坊(5歳)の現状の歯並びですが、一見歯並びが悪いようには思われないかもしれませんが、これから永久歯に生え代わりをむかえるにはスペースが足りていません。
舌の筋肉を鍛えて挙上して正常な舌のポジションに置き鼻呼吸するようにすれば上顎はもう少し広がりスペースが出来てきます。上顎が広がると下顎のスペースもできやすくなるので、永久歯との交換期がきても安心して見ていられます。
鼻呼吸→睡眠の質が良い→寝相が良い→正常歯列→鼻呼吸
この良い流れを目指せればと思います。
ちなみに、口呼吸の原因や口呼吸による歯への影響に関してはこちらに詳しく記載しています!
ご興味あれば是非〜〜