矯正の勉強会3
[2015年06月22日]
こんにちはMM歯科クリニック院長の山脇です。
昨日の日曜日は父の日でしたね、我が家の次男坊の幼稚園参観日だったのですが、残念ながら私はそちらには参加出来ずで、東京駅の八重洲口にあります会議室にて行われた矯正の勉強会に行ってきました。
次男坊になんでパパはこないのかと真直な視線で見つめられて心が痛かったですが、この勉強会に行けるタイミングがなかなか取れずでしたので泣く泣く朝に頑張ってきてねとお互いに言葉を掛け合い参加してきました。
年に1回あるかないかの父親参観でしたので申し訳なくは思いますが、その悔しさをバネにしっかり勉強してこようと心に誓いました。
今回は当医院にて1年前の同じ位の時期から矯正治療を始めた3人の患者さまのケースを発表して相談してきました。
年齢も同じくらいなのですが、一人は順当に歯が動き出しているケースと、もう一人はもうゴールが見えるくらいまで進んでいるケースと、もう一人は1年前とほとんど変わっていないというケースを発表しました。
それに対して経験のある先生方からと一緒に勉強会に参加している先生方からご意見をいただきました。
いただいたご意見を私なりに考察してみました。
1年経ってもほとんど歯が動いていないケースで考えられる原因としては
1 装置を入れている時間が足りていないもしくは入れていない可能性がある。
2 混合歯列期特有の生え変わりで装置を固定する歯が抜けて安定して機能していなかった。
3 舌小帯の位置が悪く舌の可動性が弱い子なので筋機能の問題
などが挙げられると考えられます。
当医院で使っている装置は完全固定の装置ではなくいわゆる取り外しの出来る装置です。ということは患者さまの協力なしに機能を発揮することは難しいと思いますが、そもそも入れようにも装置を安定させる歯が生え変わったら入れていられないのでどうやらそのへんに原因がありそうです。
なるべく早い時期にスタートしないと下顎の過成長を止められない場合もあるので何かしら早く手を打たないといけないケースもありますが、やはりこのことからもスタート時期の見極めはとても重要に思いました。
もうゴールが見えたケースは本人のやる気と保護者の協力体制がしっかり出来ていたことも考えられると思います。
やはり自分一人で考えるよりも経験のある先生方のご意見を伺えるのは大変勉強になります。経験値をごっそり奪ってやるぐらいの気持ちで臨みましたが今回も惜しげもなく先生方のケースも拝見させていただけたので目に焼き付けてきました。自分の臨床に活かしたいと思います。有難うございます。
今回教えて頂いた事で最も有り難かった事は、待つ事の重要性といつでもスタートラインだと思って経過を見ていく事でした。
その時その時でこのケースには何が必要かを考え対応していく事がとても大切なんだと教えていただきました。
次男坊には申し訳無かったですがお父さんは大切な事を学べました。
代わりに行きたがっていたプール連れて行くので勘弁してください。