歯ぐきが腫れている!放っておいてよい?歯ぐきが腫れたときの原因と対処法について解説

[2025年01月29日]

目次

  • ◯歯ぐきが腫れる原因
    •  ◆歯周病
    •  ◆傷からの感染
    •  ◆むし歯の進行
    •  ◆歯の根の治療後の再感染
    •  ◆ホルモンの変化
    •  ◆薬の副作用
    •  ◆栄養不足
    •  ◆歯肉がん
  • ◯歯ぐきが腫れたときの対処法
    •  ◆口の中の清潔を保つ
    •  ◆冷やす
    •  ◆市販の鎮痛剤を使う
    •  ◆過剰な刺激を避ける
    •  ◆たばこやアルコールを控える
    •  ◆歯科医院への受診
  • ◯歯ぐきが腫れないようにするには
    •  ◆正しい歯みがきの習慣を身につける
    •  ◆定期的に歯科検診を受ける
    •  ◆バランスの取れた食事を心がける
    •  ◆悪習慣を見直す
    •  ◆歯ぐきを刺激から守る
  • ◯まとめ

歯ぐきが腫れる原因

歯ぐきが腫れる原因は一つだけではなく、いろいろなことが考えられます。一つ一つ原因を見ていきましょう。

◆歯周病

歯周病は、歯と歯ぐきの間にたまった汚れが原因で起こる炎症です。歯ぐきが腫れて赤くなり、時には出血することもあります。進行すると歯を支える骨が溶け、歯がぐらぐらして抜けることもあるため、早めの治療が必要です。

◆傷からの感染

過度な力でのブラッシングや、フロスの使い方が不適切だったり、硬い食べ物や熱い食べ物で歯ぐきを傷つけることがあります。そしてそれが感染し、炎症を起こすと腫れや痛みの原因となることがあります。

◆むし歯の進行

むし歯が進行して神経に達すると、歯の神経が感染して死にます。感染した神経組織は歯の根の先からあごの中に膿のたまった袋を作り、その膿が出てこようとして歯ぐきが腫れることがあります。

◆歯の根の治療後の再感染

むし歯が進行して歯の神経が死に、神経を取った場合、炎症は落ち着きますが、かぶせ物のすきまからむし歯になったりして封鎖できていないと再び細菌は根の奥の方に侵入し、歯の根元で膿の袋を作って歯ぐきが腫れることがあります。

◆ホルモンの変化

妊娠や思春期などのホルモンバランスの変化が、歯ぐきの腫れを引き起こすことがあります。

◆薬の副作用

高血圧治療薬や免疫抑制薬など、特定の薬剤が歯ぐきの腫れを引き起こすことがあります。

◆栄養不足

ビタミンCなどの栄養素が不足すると、歯ぐきの健康が損なわれ、口内炎ができやすくなったり腫れやすくなることがあります。

◆歯肉がん

歯肉にがんができると歯ぐきに硬いしこりや腫れが生じることがあります。初期には痛みが少ないことも多いですが、進行するにつれて痛みを伴うことがあります。

歯ぐきが腫れたときの対処法

歯ぐきが腫れた場合、まずは早期の対応が重要です。以下に、歯ぐきが腫れたときに取るべき基本的な対処法を紹介します。

◆口の中の清潔を保つ

腫れた歯ぐきは非常に敏感ですので、やわらかい歯ブラシでやさしく歯磨きを行いましょう。歯と歯ぐきの境目をゆっくり時間をかけて丁寧にブラッシングし、細菌の塊である汚れをしっかり取り除きます。

フロスや歯間ブラシを一緒に使うとさらに効果的です。ただし、無理に行うとさらに炎症を悪化させることがあるので、やさしく使用しましょう。

◆冷やす

腫れの初期には、腫れている部分を外側から冷やすことで、腫れや痛みを和らげることができます。氷をタオルに包んで、腫れた部分に10〜15分間当てるとよいでしょう。

しかし、冷やしすぎは治りを悪くするので控えましょう。

◆市販の鎮痛剤を使う

痛みが強い場合は、鎮痛剤を一時的に使用してもよいかもしれません。

◆過剰な刺激を避ける

熱い、辛い、硬い食品など、腫れた歯ぐきを刺激する可能性があるものは避けるようにしましょう。

◆たばこやアルコールを控える

喫煙やアルコールは炎症を悪化させることがありますので、腫れが引くまで控えることが望ましいです。

◆歯科医院への受診

歯ぐきの腫れが数日間続く、または痛みがひどい場合は、できるだけ早く歯科医師に相談してください。専門的な治療が必要な場合、放置すると症状が悪化することがあります。

歯ぐきが腫れないようにするには

歯ぐきが腫れないようにするためには、日常的なケアと予防対策が大切です。以下に、歯ぐきの健康を維持するためのポイントを紹介します。

◆正しい歯みがきの習慣を身につける

フッ化物配合歯みがき粉でしっかり丁寧に歯みがきすることでむし歯や歯周病を予防しましょう。

歯ブラシだけでは取り切れない、歯と歯の間の汚れを取り除くために、フロスや歯間ブラシを使うことも効果的です。

◆定期的に歯科検診を受ける

歯科医院での定期的な検診やクリーニングを受けることで汚れが付きづらくなり、自分のみがき残しのクセもわかるため、歯ぐきが腫れるリスクを減らします。

◆バランスの取れた食事を心がける

ビタミンを摂ることは、歯ぐきの健康維持に役立ちます。果物、野菜、乳製品をバランスよく摂取し、栄養の偏りを防ぎましょう。

糖分はねばねばした汚れの原因となるため、過剰な摂取を避けることが歯ぐきの健康に繋がります。

◆悪習慣を見直す

喫煙は歯ぐきの血行を悪化させ、歯周病のリスクを高めます。禁煙を心がけ、歯ぐきの健康を守りましょう。

歯ぐきに炎症があるときはアルコールも腫れを悪化させます。適度な量に抑えることが重要です。

さらにストレスは歯ぐきの健康に影響を与えることがあります。十分な睡眠を取り、ストレスをコントロールすることが大切です。

◆歯ぐきを刺激から守る

硬い食べ物を避けたり、歯磨きやフロスの際に過度な力をかけないようにすることで、歯ぐきへのダメージを減らすことができます。

まとめ

歯ぐきの腫れは、「放っておいたら治まるかな?」と軽く考えず、適切なケアや早期の診察を行うことが重要です。

腫れには原因があり、そのまま放置するとどんどん悪化してもとに戻らない場合もあります。

原因に応じた適切な対応を取ることで、症状の悪化を防ぎ、お口の健康を保ちましょう。



mapを見る

電話をかける