子どもの歯磨き 成長に合わせたおすすめの方法

[2022年05月14日]

歯磨きが好きな子どもに育つために 今のうちからできること

お子さまの歯磨き習慣を作る第一歩はいつから始めたらいいのでしょうか?

お口の環境は3歳までに決まると言われています。
大人になってもきれいなお口を保つためには、子どもの頃からの毎日の歯磨き習慣が大切です。

嫌がらずに歯磨きする子になるように成長に合わせて、生活の中に取り入れていきましょう。

子どもの成長とお口の環境

乳児期(1歳位まで)

6ヶ月頃から前歯が生えてきます。5~6ヶ月から離乳食を始める時期です。食べ物に興味を持つようになり、お口の感覚が発達する時期なので、たくさん刺激をして感覚器官としてのお口を成長させましょう。

幼児期(1歳~6歳頃)

1歳頃には、上下の前歯4本が生え揃います。離乳食から大人と同じ固形食を食べるようになり、3歳頃までに全ての乳歯が生えそろいます。ちょうどイヤイヤ期になる時期ですが、歯が生えそろい、奥歯が生えてくることによって噛み合わせが安定します。ただし、「歯と歯の間」や「奥歯の噛み合わせの面」は虫歯になりやすい場所でもあります。子どもの自我が芽生える時期なので、お菓子が好きになったり、ぐずった子どもをなだめるためにおやつをあげたり、虫歯リスクが高まる時期です。

学童期(6歳~12歳頃)

6歳ごろから一番奥に最初の永久歯が生え始めます。小学生は大人の歯が生えはじめ、乳歯と永久歯が混在する混合歯列期の時期になります。乳歯がぐらぐらして痛みが出たり、大人の歯が生えてきて腫れたりと歯磨きが十分にできない環境になりやすいです。また、10歳くらいまでは手指の発達が未熟なため、同じ場所を磨いてしまったり、ガシガシと強く当ててしまったりします。

成長過程に合わせた歯磨きの方法

乳児期(1歳位まで)

乳児期はまだ口の中に物が入ることによる不快感で、歯磨きを嫌がってしまうお子さまがほとんどです。この頃のお食事には砂糖が入った物や固形物がないので、無理やり押さえつけて歯磨きする必要はありません。

でも、できれば早い段階からガーゼなどでお口を拭い、お口の中を触られることに慣れさせましょう。

清潔なガーゼを人差し指に巻きつけて、お口の周りから唇、歯ぐきと徐々にお口の中を触るようにしましょう。ガーゼでお口の中を触ることに慣れてきたら、赤ちゃん用歯ブラシを使ってみましょう。

その時に明るく声がけしたり、楽しい歌を歌ったりして恐怖心を与えないようにしましょう。清潔な手でお口の周りから歯ぐきを触ったりや唇をめくってみたり、上あごを触ったりするスキンシップを取ることで刺激に慣れた子どもに育ちます。

幼児期(1歳~6歳頃)

大人と同じ固形食を食べるようになってくる幼児期に、しっかりと歯磨き習慣をつけることが大切です。子どもが好きな味の歯磨き粉を使って歯磨きに興味を持ってもらうと良いでしょう。

歯医者では、バナナやブドウなど様々なフレーバーのフッ素入り歯磨き粉を取り扱っています。お子様の好みに合わせて、そろえてみましょう。

最近では、YouTubeなどで子供向けの歯磨きに関連した動画が豊富にあります。歯磨きに関連した動画を見せながら一緒に歯磨きをするとよいでしょう。お子様の好きな人形やぬいぐるみを使って「ごっこ遊び」をしながら歯磨き習慣をつけるのも良い方法です。

使わない歯ブラシを使って、人形やぬいぐるみに歯磨きしている所を見せながら「きれいにしようね」などと声がけをしましょう。歯磨きが楽しいもので毎日の習慣であるという印象をつけてあげましょう。

周りの家族が楽しく習慣的に歯磨きをしている所を見せるという方法も有効です。大人や兄弟姉妹が一緒に歯磨きをしている所を見せることで歯磨きが習慣になってきます。兄弟姉妹がいる場合、先にお兄ちゃんお姉ちゃんが磨いている姿を見せれあげるとやる気になってくれることも多いです。

学童期(6歳~12歳)

小学生になってお子様の自立度が上がってくる時期に合わせて、自主的に歯磨きをする習慣をつけましょう。
特に小学校高学年になると、思春期になり仕上げ磨きをさせてくれなくなります。大人の歯が生えそろう時期でもあるので、10歳位までは仕上げ磨きをしてあげると良いでしょう。この時期に歯磨きに興味がなくめんどくさがってやらない子が多くなります。

家族で新しい歯磨きグッズをそろえたり、歯垢染め出し液を使ってみたりして、歯磨きに興味を持ってもらう機会を多く作りましょう。歯科医院での定期健診に行くことで、新しい環境で歯科医師や歯科衛生士にホームケアをチェックしてもらったり専門的なクリーニングを受けたりすることでモチベーションが上がることがあります。

歯磨き指導のプロから正しい歯磨きの方法や歯ブラシが届いていないところのチェックをしてもらいましょう。

以前に仕上げ歯磨きに関してもまとめております。こちらも合わせてご覧ください。

【お子さんの歯を大切にしたい方必見】 小さいお子さんへの仕上げ歯磨きのススメ

まとめ

子どもの頃からの習慣が大人になってもきれいなお口を保つ秘訣です。ぜひ、今からでもお子様の成長段階に合わせて歯磨き習慣を作っていきましょう。



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