口の中から考える全身管理
[2019年11月25日]
こんにちはMM歯科クリニック院長の山脇です。
先日の日曜日は歯科ディーラー主催の講演会が行われたので参加して来ました。
特に今回は医学博士の長谷川嘉哉先生のご講演はとても興味深く拝聴しました。
口の中の病態が全身疾患と様々な関わりを持つことは今やいくつもの論文から明らかとなりましたが、痴呆や認知症、アルツハイマーといった病気も口腔内環境のわるい人の方が罹患率が高いとの事でした。
歯科の臨床において私も同様の事を感じていましたが、やはり認知症や痴呆の原因として口腔内の不衛生があったのだと思いました。
また痴呆や認知症が進んでしまうと一気に口腔内環境も悪化し負のループになってしまうので、可能な限り口腔内環境を衛生的に保つ必要があるとの事でした。
認知症の患者さんへの口腔ケアは場合により意欲の向上、歯ブラシへの積極的な取り組みに向かうとの事でした。なぜなら、口の中を刺激することは脳の刺激をしていることになるからだそうです。
食べ物を噛む行為によって脳に血流が送られますが、口腔内環境が悪く歯の本数が減り噛むことができなくなると脳血流量の低下を招き、それが痴呆や認知症の要因になりうるとの事です。
今後医科歯科の連携が今後とても重要になってこようと思いますが、老後の健康のために歯科に出来ることはまだまだあると思いました。