スポーツをする子どものマウスピース

[2023年12月26日]

子どもがスポーツをする際、お口にマウスピースを装着する必要性が度々報道されています。

この記事では、スポーツをする子どものマウスピースについて、わかりやすく解説します。

 

目次

◯スポーツをする子どものお口の怪我
 ◆様々なスポーツでマウスピースを使います
◯マウスピースの効果
◯マウスピースのチェックが子供では重要
◯マウスピースの選び方
◯スポーツをする子どものマウスピースの色
◯矯正用マウスピースとスポーツ用のマウスピースは異なります
◯まとめ

 

スポーツをする子どものお口の怪我

スポーツ中に歯や口に怪我をすることは、残念ながらよくあります。特に、衝撃が強いスポーツや、防具を着用しないスポーツでは、歯の破折や脱臼、口の裂傷や出血などのリスクが高まります。

スポーツ中の歯や口の怪我を防ぐためには、以下のことに注意しましょう。

マウスガードの着用: マウスガードは、歯や口内を保護するために使用される装置です。市販品やオーダーメイド品がありますが、スポーツの種類や年齢に合わせて適切なものを選ぶことが大切です。

歯の健康管理: 歯が虫歯や歯周病で弱っていると、スポーツ中に破折や脱臼しやすくなります。定期的に歯科医院で検診を受け、歯磨きやフロスなどで歯を清潔に保ちましょう。

スポーツのルールやマナーを守る: スポーツは楽しいものですが、ルールやマナーを守らないと、自分や他人に怪我をさせる可能性があります。特に、頭や顔に向かって手や足を振ったり、無理なタックルやプッシュをしたりすることは避けましょう。

もしもスポーツ中に歯や口に怪我をした場合は、以下のように対処しましょう。

出血がある場合は、ガーゼやティッシュなどで圧迫止血を行います。

歯が折れたり抜けたりした場合は、折れた歯や抜けた歯を拾って、保存液や牛乳に浸します。保存液がない場合は、口の中に入れておきます。

早急に歯科医院、口腔外科に連絡し、受診します。歯や口の怪我は、早めに治療を始めることが予後に影響します。

 

◆様々なスポーツでマウスピースを使います

コンタクトスポーツ:ボクシング・キックボクシング・総合格闘技・空手・柔道

ボールスポーツ:ラグビー・アメリカンフットボール・サッカー・ハンドボール

ラケットスポーツ:バスケットボール・バレーボール・テニス・卓球

エクストリームスポーツ:スキー・スノーボード・スケートボード・自転車

フィットネススポーツ:筋トレ・ヨガ・ピラティス

 

マウスピースの効果

①歯や顎の骨折や脱臼、口の裂傷や出血などの重篤なケガを予防できます。

②歯のすり減りや歯並びの悪化を防げます。

③噛み締める位置が安定し、力を入れやすくなります。

④頭・首・腰の位置も安定し、バランス感覚や集中力が向上します。

 

マウスピースのチェックが子供では重要

マウスピースは、歯や口内を保護するために使用される装置ですが、子供の場合は大人と違って歯や顎の成長に影響を与えないように注意が必要です。

子供の歯や顎は成長するので、マウスピースも合わせて調整する必要があります。合わないと、装着感や呼吸が悪くなったり、マウスピースが外れたりする可能性があります。一般的には3カ月に一回位の割合で、歯科医院でマウスピースのチェックをしてもらいましょう。

 

マウスピースの選び方

マウスピースの選び方は、使用目的や自分の歯や口の形に合わせて決める必要があります。 マウスピースの形は、自分の歯や口の大きさに合わせて調整する必要があります。形が合わないと、装着感や呼吸が悪くなったり、マウスピースが外れたりする可能性があります。一般的には、歯科医院でマウスピースの型を採ってもらうのが最も正確ですが、市販のマウスピースもあります。市販のマウスピースは、お湯で柔らかくして自分の歯に噛みつけて成型します。

 

スポーツをする子どものマウスピースの色

スポーツ用マウスピースには、さまざまな色やデザインがありますが、競技によっては使用できない色があることもあります 。硬式野球では、透明か白いものに限り許可されています。アイスホッケーやアメリカンフットボールでは、透明と白、肌色は認められていません。明るい色を推奨している競技もあります。自分の好みだけでなく、競技のルールや安全性を考慮して色を選ぶことが大切です。

 

矯正用マウスピースとスポーツ用のマウスピースは異なります

矯正用マウスピースは、歯列矯正のために歯に圧力をかけて動かす装置です。スポーツ用のマウスピースは、スポーツ中に歯や口内に衝撃が加わったときに、ケガを防止するための装置です。

矯正用マウスピースは、薄くて滑らかなプラスチックでできています。スポーツ用のマウスピースは、厚くて弾力のあるプラスチックやゴムでできています。

 

まとめ

スポーツをする子どものマウスピースの価格は、種類や素材、機能、仕上げなどによって異なります。市販のものは、フィット感や保護性に劣りますが数千円でできます。歯科医院で自分の歯に合わせてオーダーメイドで作るものは数万円でできます。必要に応じて作りましょう。

 



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