武蔵村山市東大和市 の歯医者『MM歯科』

[2024年11月19日]

皆さんはむし歯で歯が痛くなった経験はありますか？
初期のむし歯は痛みを感じにくいですが、むし歯が進行すると冷たいものがしみたりズキズキ痛みが出たりといった症状が出てきます。
そしてむし歯がさらに進行すると、顎まで痛くなってしまうこともあるのです。
顎が痛くなった時は、むし歯以外にも様々な原因が考えられます。
今回は顎が痛くなる原因はどのようなものがあるか、むし歯で顎が痛くなる理由や対処法についてお伝えします！

目次

• ◯顎が痛くなる原因
  •  ◆むし歯
  •  ◆親知らず
  •  ◆歯周病
  •  ◆顎関節症
  •  ◆口腔顔面痛
• ◯むし歯で顎が痛くなる理由
• ◯顎が痛くなった時の対処法
  •  ◆口の中を清潔に
  •  ◆外側から冷やす
  •  ◆痛み止めを飲む
  •  ◆無理せずしっかり休養する
• ◯まとめ

顎が痛くなる原因

顎が痛くなった時には、様々な原因が考えられます。

◆むし歯

むし歯は口の中の細菌が出す酸により歯の表面が溶かされていく病気です。
歯の表面はエナメル質という固い素材で覆われており、エナメル質にとどまったむし歯はあまり痛みを感じません。
しかしむし歯が進行し、エナメル質の内側の象牙質やその中の神経まで近づくとしみたり痛みを感じます。
そしてむし歯がさらに進行し歯の根の先まで炎症が進むと、顎まで痛くなることがあるのです。

◆親知らず

親知らずは一番奥の8番目の歯です。親知らずは生えるスペースがなく、半分だけ生えていたり、斜めに埋まっている方が多いです。
すると周りの歯ぐきに汚れがたまりやすくなり炎症を起こします。これが進行すると、顎の骨まで炎症が広がり顎が痛くなります。

◆歯周病

歯周病は歯ぐきが炎症を起こし、歯を支える骨が溶ける病気です。
歯周病が進行すると、炎症が顎に広がり、顎の痛みが出ることがあります。

◆顎関節症

顎関節症は顎の関節の軟骨や顎の周りの筋肉が原因で顎が痛くなる病気です。
口を開けにくかったり、開けたり閉じたりするときにカクカク音がする場合は顎関節症の可能性があります。

◆口腔顔面痛

歯や歯ぐき、顎などに慢性的な痛みが出ている場合は口腔顔面痛の可能性があります。
口腔顔面痛は原因が様々で特定が難しいことが少なくありません。専門医でしっかりと精査する必要があります。

むし歯で顎が痛くなる理由

むし歯が進行して感染が歯の神経まで達すると、神経が炎症を起こし死んでしまいます。
すると根の先に歯根嚢胞（しこんのうほう）と呼ばれる膿の袋を作ります。この膿が蓄積した嚢胞による炎症が原因で顎が痛くなることがあります。
また、感染が顎の骨のほうまで広がっていくと蜂窩織炎（ほうかしきえん）と呼ばれ、顎の下や頬まで腫れて痛みが出ることもあるのです。
ここまで重症化すると、入院で点滴による治療が必要になる場合もあります。むし歯は放置せず、早めの治療が肝心です。

顎が痛くなった時の対処法

顎が痛くなる原因は様々ですので、クリニックでしっかり精査することが大切です。しかし、すぐに来院できない場合もありますよね。
クリニックに行くまでに自宅でできる対処法をお伝えします。

◆口の中を清潔に

顎が痛くなる大きな原因の一つに口腔内の炎症があります。
痛みがあると柔らかい食事が中心になったり歯磨きがしにくいこともあり、お口の中に汚れが残りやすくなります。
しかし、汚れが残ったままだとさらに炎症が悪化してしまう恐れがあります。
歯磨きやうがいはしっかり行い、できるだけお口の中を清潔に保ちましょう。

◆外側から冷やす

痛みが強く、患部が腫れている場合は冷やすことで痛みを和らげることができます。
しかし、保冷材などで冷やしすぎると血流が悪くなりかえって治りが悪くなることもあります。
冷やすときは濡れタオルや冷却シートなどを使用し、氷で冷やしすぎないようにしましょう。

◆痛み止めを飲む

痛みが強いと、食事がとれず日常生活もままならなくなってしまいます。そのような時は無理せずに市販の消炎鎮痛薬を飲むことも方法の一つです。
鎮痛薬を使うときは、服用間隔や量をしっかりと守る必要があります。しかし痛みの程度によっては、鎮痛薬を飲んでもなかなか痛みが治まらない場合もあります。
そのような時は自己判断せず、クリニックに相談しましょう。

◆無理せずしっかり休養する

しっかりと睡眠をとり、休養することは早い回復のために何より大切です。無理をせずしっかり休みましょう。

まとめ

顎の痛みには様々な原因があります。その中に進行したむし歯が原因で顎まで炎症が広がり、痛みが出ていることもあります。
むし歯の治療は初期のうちだと痛みも出にくく1回で治療を行うことができます。
しかしむし歯が進行し、炎症が広がってしまうと治療にも時間がかかり、最悪の場合歯を抜かなくてはいけなくなってしまうこともあります。
定期的に健診に通い、むし歯は悪化させないようにしましょう。
また、痛みが出たときは自己判断せずお気軽にクリニックにご相談ください。