あたなは大丈夫??歯ぎしりについて

[2023年05月23日]

ストレスの多い時代と言われます。ご家族から歯ぎしりを指摘され、歯科医院を受診される方も多くいらっしゃいます。子どもから大人、男性も女性も多くおられます。音と歯の擦り減りから、歯ぎしりを自覚されてる方、多いです。それ以上は知らない方も多く、今回、書かせて頂いてます。是非、ご参考にして頂ければと思います。

 

目次

・自分の歯ぎしりを知ったきっかけ

・歯ぎしりの原因

  • 歯の不調
  • 筋肉の不調
  • 歯の治療
  • 筋肉の治療
  • 全身の治療

・歯ぎしりの治療費

・まとめ

 

自分の歯ぎしりを知ったきっかけ

歯ぎしりは、同居している家族に気づかれ、指摘されることが多いです。歯ぎしりは、夜間睡眠中に音が出ます。自分では気づきにくく、周りの人からは指摘を受けやすいです。

 

歯ぎしりの原因

歯ぎしりの原因は、幾つか考えられています。次のようなことが関係しています。

1.  ストレス

ストレスを感じると、人は歯を噛みしめたり、歯と歯をすり合わせたりして発散することがあります。

2.  噛み合わせの悪さ

上顎下顎の歯のバランスや噛み合わせによっては、常日頃から、いつのまにかストレスがたまり、歯ぎしりが起きることもあります。また、歯科の治療で新しい詰め物や被せ物をしたことで、歯ぎしりすることもあります。

3.お酒やたばこ

アルコールやニコチンは、眠りの質を低下させます。そのため睡眠が浅くなり、歯ぎしりしやすくなります。

4. 薬の副作用

うつ病の薬などの副作用で、歯ぎしりが起こることもあります。

5. 内科の病気によるもの

逆流性食道炎・睡眠時無呼吸症候群などが歯ぎしりの原因になります。お口の中が酸性になったり、身体の酸素量が少なくなったりすると、改善するよう歯ぎしりを伴う運動が起こることがあります。

6.子どもの成長によるもの

子どもは、乳歯から永久歯への生え変わりの不快感などから、歯ぎしりをしていることがあります。

 

歯ぎしりによる様々な影響 

歯ぎしりによる歯の不調

1.  知覚過敏

歯ぎしりで歯の表面を擦り減らしてしまうと、知覚過敏の原因になります。冷たい物や熱い物で歯がしみてきます。

2.  破折

歯ぎしりで歯に強い力がかかると、横方向や縦方向に折れることがあります

3.  歯の脱臼

歯ぎしりにより、だんだん歯が抜けてきたり、急に強くなった歯ぎしりによりグラグラしてた歯が完全に脱臼したりすることがあります

 4.歯茎の腫れ

歯ぎしりにより歯周ポケットに食べ物が強く入り、歯茎が急に赤く腫れることがあります。

 

歯ぎしりによる筋肉の不調 

歯ぎしりに関わる筋肉は、 咬筋と呼ばれる下顎と上顎を結ぶ大きな筋肉と、側頭筋・内側翼突筋・外側翼突筋・咬頭筋の4つの小さな筋肉があります。これらの筋肉に歯ぎしりにより過度の力が加わったり、これらの筋肉が疲労すると、様々な不調を引き起こします。

① 顎関節症

下顎を動かす際に耳の付近に、痛みや不快感が生じます。

②頭痛や肩こり

歯ぎしりで口の周りの筋肉に負担がかかると、筋肉は頭や首にも繋がっている為、頭や首まで悪影響が及びます。

③エラ張り

歯ぎしりで特に咬筋に負担がかかってくると、咬筋が大きく肥大してエラの部分が目立つことがあります。

④顔のたるみ

歯ぎしりで咬筋に負担がかかり、硬くなってしまうと、血液やリンパの流れが悪くなり、顔の弛みや浮腫みを引き起こすことがあります。

 

歯ぎしりによる歯の治療

1.しみる症状がある時は、知覚過敏防止のお薬を塗りこみます。

2. 痛みの症状が強い時は、噛み合わせを緩くしたり歯の神経の処置をします。

3.歯が折れたりかけたりしている時は、プラスチックや金属で歯の形を治します。

4.歯が抜けてしまった時は、すぐなら元の位置に戻し、プラスチックで固定します。

5.歯茎が腫れてしまったときは、まず歯周ポケットに詰まっている繊維などを取り除きます。次に、歯茎の清掃や消毒、抗生物質や鎮痛剤などの塗布を行います。

 

歯ぎしりによる筋肉の治療

1.マウスピース治療

お口の歯並びに合った柔らかいマウスピースを着けて、歯ぎしりによる筋肉にかかる負担を軽くする方法です。

2.ボツリヌス治療

咬筋にボツリヌスを注射して、咬筋の緊張をやわらげる方法です。

3.マッサージやストレッチ

お口回りの筋肉を解す方法です。筋肉の方向をよく理解し、コリをほぐしたり、血液やリンパの流れをよくするようにします。

 

歯ぎしりによる全身の治療

1.カウンセリングや認知行動療法などで、ストレスを減らしたり解消するようにする。

2.アルコールやたばこを避ける。

3.上質の睡眠をとるようにする。

4.アロマセラピーを利用する 

 

歯ぎしりの治療費(あくまで目安です)

歯ぎしりの治療は、保険治療、自費治療があります。

保険診療では、すべての費用のうち1、2、3割負担で済みます。1,000円~8,000円くらいです。

自由診療では、すべて患者の負担になります。1,000円~100,000円くらいです。

価格は歯ぎしりの程度や症状によります。詳しくは歯科医院にてご相談お願いします。

 

まとめ

寝ている時や日常生活で歯をこすりあわせたり、食いしばる方よくみかけます。歯ぎしりは、ストレスや習慣などが原因で起こります。歯や顎だけでなく、体全体に悪影響を及ぼします。早めに治療する必要があります。

歯ぎしりは、自分では気づきにくいですが、定期的に検診を受けて、歯の擦り減りや噛み合わせの確認をしてもらうことが大切です。

 



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